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[小説] ベリィ・タルト (ヒキタ クニオ) [読書・映画]


ベリィ・タルト (文春文庫)

ベリィ・タルト (文春文庫)

  • 作者: ヒキタ クニオ
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2005/06/10
  • メディア: 文庫



ヤクザなアイドル事務所経営者が
バーで偶然見つけたド素人の女の子をアイドルにする話。

キーワードは「アイドル」っていうことで、
裏表紙のあらすじを読んだ感じでは
ポップでエンターテイメント色が強い小説なのかなと思っていたのですが、
予想と違ってもっとアンダーグラウンドな感じでした。

何といっても舞台は芸能界。
主人公である事務所の経営者は元ヤクザで今でもヤクザみたいなもんなんですが、
それ以上に芸能界はヤクザな世界だなぁと思いました。

売れるって大変だ。危険って意味で。
「危険」っていってもいろんな「危険」がありますけど、
それ相応の覚悟が決まっていないと切り抜けられないって意味ではどれも同じです。
芸能界ってブラックっていうけど、こういうことだったのね、と。
まぁ本当の芸能界やヤクザの世界がどれほどのものかは分かりませんが。

でもアンダーグラウンドな小説はどれもリアリティに溢れてますよね。
真実かどうかなんてどっちでもいいんです。
読み手にとってそれがリアルだと感じられればそれがリアリティ。
現実「味」、だから。
現実、じゃないから。
真実を追究したいのなら小説なんて読まずに
評論家やジャーナリストにでもなったらよろしいかと思います。


ちょっと余談っぽくなりますが、
この本は「あとがき」も良いです。
この本の良さがよく説明されてるなぁと感じる内容でした。
なもんで、この本のあれやこれやを書こうと思ったけどやめた。
この「あとがき」のパクリになりそうなので。


この「あとがき」を読んで私が「これだ!」って思ったキーワードはコレ。

「本当の大人」

カッコイイねぇ。
そのとおりだよ・・・。
タグ:書評
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