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略語は乱れか、はたまた進化か。 [つぶやき]

私が子供の頃、
「キムタク」とか「あけおめ」とか、
何でも略すな!!日本語が乱れる!!
と、言われたものでした。

そんな略語、思えば昔は 4文字が多かった。
それがだんだん、
「メアド」とか、「ステマ」とか、3文字が増えて、
それが今じゃ、
女子高生は「JK」、卵かけご飯は「TKG」。
すごいねー。どんどん短くなってるよ。

昔は私も、「日本語が乱れる」派の意見に賛成で、
「メアドってなんだよ!メールアドレスだろ!」
とか思ってた。
でも今思えばそれって、
当時の私が「最近の若い人がやりそうなこと」ってやつが嫌いで
それに対していきがって反発してただけだった気がする。
だって実際、略語ってメリットあるもの。
便利だもんね。

そんな私も最近は、
「略語使いたければ使えばいいじゃん」派。
略語のが伝わりやすいシーンも確実にあることだし、
そんな目くじら立てなくても、ねぇ。
日本語が云々とかそんな壮大な怒りを持たなくても、
便利なら使うのくらいの感覚で
別にいいんじゃないのかなー、
なんて思っている。


それでふと思ったのだけど、
「心の底から」って「心底」って言うよね。
もしかしてこれ、略語だったのかな。
もしかしたら、
時代が違うだけでやってること同じなのかしら。
だとしたら、
略語ってもしかして、進化なんじゃないか。


だいたい「言葉の乱れ」って何だろうね。
「言葉は生き物」って言われるくらい、
時代と共に変わっていくものなんだしね。
「かんざし」だって元々「髪挿し(かみさし)」だったんだって。
これはいわゆる「音便」ってやつ。
そんな学術的名前がついてはいるけど、
よくよく考えたら、やってることは大差ない気がする。
もしかしたらその時代の人々には、今と同じように
「『髪挿し』って言え!言葉を乱すな!」
って言われたりしたのかもね。


略語とは違うけれど、
最近、「敷居が高い」という言葉に
「ハードルが高い」的な意味が正式追加されたらしい。
言葉が変わってくって、こういうことなんだなーって、
その瞬間に立ち会っちゃった!と思ったら、
なんだか感慨深かった。


最初に覚えた「正解」が、
この先もずっと「正解」だとは限らない。
きちんと世の中に、目を向けていないとね。



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